中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

第2の人生(23)

 私が事実関係を調べていると伝え聞いたかたが「私たちも騙された!」と、何組もの
ご夫婦が訪ねてこられたのは驚いたものだ。
 騙したのかだまされたのかというのは、裁判官でもないので分からないが、少なくても
彼らは「騙された」と認識していたことは間違いない。
 この問題をよく調べると、一つの結論に至る。
外国の知らない都市にいき、言葉も分からない。家を買うにも「不動屋さんに騙されるのでは
ないか」と不安になる。そこで現地に住んでいる日本人を頼ることになる。
 頼まれた日本人は、鞘抜きを考え出して、10万ドルのものを12万ドルだといい、2万ドルを
自分の懐に入れるという、簡単な詐欺をやってしまう。訴えようにも、どうしてよいかわからない
ために泣き寝入りになってしまうと言うことだ。
 騙した方が最も悪いが、見も知らぬ人を日本人だからと言って信用してしまう人も悪いと
私は思っている。
 外国に移住しようと思うぐらいなら、家の売買ぐらいは自分でできる気でいないといけない
のではないかと思う。
 こういう場合、ちゃんとした不動産会社のセールスマンなら全く心配はいらない。中途半端に
見知らぬ日本人を頼る方が危険だということだ。
 それにしても夢を持って移住してきた同胞を、騙して金を巻き上げるとは、けしからん
輩である。当時のパースには、そういう人たちが数人はいただろうと思っている。