中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

第2の人生(19)

 オーストラリアのゴルフ環境(3)
 メンバーズコースについて書いてきた。日本と違ってクラブコンペが多いことは
一番の違いだろうか。また、メンバーがお客さんを連れてくる場合、同じ人は3度まで
という制約があった。あくまでメンバーが優先的にプレーできるようにとの配慮からである。
 私の場合は、ゴルフこそわが命というタイプではないので、週に1度程度、妻と一緒に
プレーを楽しむ(練習日に)気が向けばクラブコンペにも参加するという程度であった。
 メンバーズコースの場合、予約はいらない。いつでも行けるし、プレー費も不要だ。
クラブコンペの場合は、5ドルから10ドルを参加費として支払うことになっていた。
 ここで、ハンディキャップについて書いておかねばならない。練習の時のカードを提出
しておくとハンデがもらえる。クラブコンペなどの競技に参加して場合にももちろんカードの
提出をする。ここで日本と違うところがある。日本の場合は、ハンディキャップ委員会などと
言うのが、月に1度か集まってハンデを決めるらしいが、豪州の場合は、毎日のように
ハンデが変わるから、コンペ参加の前には、クラブに設置されているコンピューターで、自分の
ハンデを確認しておかないと、間違ったハンデを記入して失格となることになる。
 なにしろ、全豪州のすべてのゴルフ場とこのコンピューターは繋がっていて、コンペ参加した
結果によって、その日に新しいハンデになっている。自分のハンデは?と思ったら、PCで
確認しなければならないほどスピーディーなのだ。
 今日、クラブコンペに参加して、あす別のクラブの競技に出るという場合などは、特に
注意を要することになる。全豪州で一貫してハンデキャップが決まっているということは、
気持ちがよい。
 次いで、パブリックゴルフ場について書いておこう。文字通りパブリックであり、誰でも
いつでも行ける。パブリックゴルフ場は、我が家から車で30分以内に4か所あった。一番近い
ところは5分でいけた。プレー費は、1ラウンド15ドル程度だったが、夕方からの9Hプレー
などは6ドル程度でやれた。
 雨の日など「雨がやんだから、今から行こうか」などと妻を誘うこともあったし、夏などは
夕方の5時を過ぎてから「ハーフを回ってこようか」などと良く出かけたものだ。
 なにしろ、予約が要らない、安いというのは魅力である。子供たちが、パッティンググリーン
でパター練習を何時間やっても、バンカーショットの練習をやっていても無料である。
ゴルフ環境が良いから、金がかからずに良い選手が育つということだろう。
 半パブリックというゴルフ場は、メンバー制であり、誰も行けるゴルフ場でもある。この
場合は、予約制になっていて、プレー費もかなり高い。日本からお客さんが来た時に
ご一緒する程度であった。もちろんその分、カレンダーになるほどしいゴルフ場でもある。
ホテルもあり、観光客用と言ってよいかもしれない。
 メンバーズグルフクラブで、普通の人は絶対に入れない(メンバーになれない)という
ところがあった。全豪州の中でも名門として知られるコースで、世界的なコンペにも使用
される「レイクキャリナップゴルフクラブ」は、オギャーと生まれた時に入会申し込みを
しないと入れないといわれる伝説のゴルフ場だ。なぜならば、入会申し込みには数名の
推薦がいると言われるだけに、誰もが簡単には入会出来ない仕組みになっているのだ。
 ここで開催された、PGAヨーロッパツアーの「ジョニー・ウオーカー・クラシック」に私は
記者・カメラマンとして参加した。
 この時の優勝者は、先週イングランドで行われた全英ゴルフで優勝した、E・エルス
だった。この時の模様は、「観戦記」としてJANEWSに掲載されたし、私のHPにも
載せてある。 現在、日本のツアーで大活躍中の「すし石垣」選手もこの時の大会に参加
していて、合間をみて我が家に来て下さり、食事をしながら歓談したものだった。