ゴルフ環境(2)
オーストラリア全土が同じというわけではないが、ほぼ同じ仕組みに
なっている。ただし金額は、その地域によって大きく異なるようだ。
メンバーシップ制と言っても会員権などはない。会員権のあるのは半パブリック
ゴルフ場のほうである。
メンバー性とは、年会費だけで経営しているゴルフ場だ。だから、メンバーは
自分のゴルフ場として愛している。メンバーシップライフをとことん楽しんでいるのである。
日本の場合と大きく違うのは、クラブ競技の回数だろう。日本では月に数度程度しか
クラブ競技はなかった(今は知らない)が、あちらでは、たとえば水曜日の午前の部と
午後の部、金曜日の午前と午後の部、土曜日の午前と午後の部というように6回も
男性のクラブ競技がある。それぞれスポンサーがついている。女性は火曜日の午前と
午後との2回というのが普通だった。
日曜日には、ミックスコンペと言って、男女一緒のコンペが午前と午後と2回開催
される。だから、参加しようと思えば、週に8回でも参加できるが、多くのメンバーは
水曜・土曜・日曜の3回参加している場合が多い。クラブコンペの参加費は5ドルとか
10ドルになっていて、参加費以外の費用は不要である。
クラブ競技のない月曜日とか木曜日などは練習日である。もちろん練習日に行っても
プレー費はいらない。サインをするだけである。
プレー費は年会費を納めることで、年間に何度プレーしても良いことになっている。
練習日は、人が多くなければ、他の人に迷惑をかけなければ2球ずつ打ってプレー
してもよい。最初は、日本的に考えていたのでこのシステムに驚いた。これは、メンバー
シップ制のゴルフ場だけに許されることであって、パブリックとは、半パブリックコースでは
違反行為となる。
クラブコンペの楽しみ方は多彩で、日本のように固い雰囲気ではなく、和気あいあい
だ。ショットガンスタートというペレーもあった。プレやーが、各ホールに散らばって、
サイレンとともに一斉にプレーを開始する。ショートホールやロングホールで所要時間は
違うが、ほぼ全員同時刻にプレーが終わるようにという計らいで、終わった後は、みんなで
パーティーを楽しむ仕組みになっている。