中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

記者クラブの問題点

 先ほど、「記者クラブ」について批判した。
記者クラブのあることもご存知ない方もおられるようだし、何がいけない
のかという問題点を整理しておこうと思う。
 日本には記者クラブ制度という独自の制度がある。過去にも書いたが、
アフリカの小国にあるだけで、世界の他の国にはない制度だと言われて
いる。
 政府系の記者会見などは記者クラブに所属する大手メディア以外は
出席を許されていない。そのために、政府や企業を厳しくチェックすべき
ジャーナリズムが政府や企業によって用意された情報を、特権的な立場に
甘んじて、そのまま垂れ流し、政府・企業などと大手メディアが一種談合
になっている。国民に正しく情報が伝わらないリスクがこの記者クラブ制度
にはある。
 最後の護送船団とも言われる「記者クラブ」の存在さえ
知らないで、日々の
新聞などを見ている国民が多い。
 記者クラブは、官邸、各省庁だけでなく、各都道府県庁内にも、政令指定
都市の市役所内にもおかれているし、 都道府県警察にもおかれている。
 上らの垂れ流し(リーク)記事を各新聞とも書いているにすぎない。本来
新聞は、記者が足を使って取材することが大切なのに、垂れ流し記事では
意味がない。
 外国からの「外電」も同じで、最近は各社とも特派員を多く持たないで、
契約した配信会社から「外電」を買っている。配信会社のほとんどは、ある
巨大財閥が牛耳っていて、リークされる記事は、都合のよいうように「取捨
選択」されたものなのだが、読者はそれに気付くはずもない。
 国内だけでなく、外国情報もこうした経緯で得た情報を掲載しているから、
どの新聞を見ても変わり映えはしない。TVなども同じである。
 早く、正しい情報を得ようとすれば、外国からの情報の方がよい。国内
情報も、外国から伝わってくる方が早いものだ。なぜならば「壁」がないから
でもある。
 有名週刊誌より、大衆週刊誌の方が「記者クラブ」に入っていないので
本当のことを書きやすから、真実が書かれていることが多い。
ヌードなどを載せなければもっと売れるのになどと思うのは、考え過ぎか。
  大新聞、有名テレビ局だからと言って、真実を伝えているとは思っては
ならない。その陰には、金(広告)や人的なつながりがあって、書けないこと、
本当のことを言えないわけがあるからだ。
 自分の目で確かめ、良く考え、深く考えなければ、騙される。
その点、私などは誰からも邪魔されない、損得もない自然体で生きている。