中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

オバマ大統領の狙いは何か

アメリカのオバマ大統領が、イスラエルパレスティナの紛争解決の
ために「新中東政策」なるものを出してきた。5月20日の夕刊一面を
飾るほど大きなニュースではある。
それによれば、イスラエルに対して1967年以前の国境線まで撤退
を求めると、思い切った大胆な提案だ。
にも、関わらずこの提案を見て私は何にも感じないのは、どうせ実現
不可能なこの提案をどうしてオバマ大統領が出してきたのかと言うことが
気にかかるからだ。
イスラエルパレスティナ紛争は地球上でも最も根が深い紛争だ。
それについては10数年前に書いたことも今も何ら変わりがないので
関心のある方は私のホームページを見て頂きたい。
 http://www.tnakahara.com/ 上のバーにある「JANEWS」をクリックすると
「本と寄り添いながら」の項目がある。その中に「世界を見る・考える」と言う
項目があって、その第4回から第6回までが「イスラエルパレスティナ問題」
を書いている。連載したのは10数年前だが、問題点は今と変わらない。
 
 HPに書いてあることを読んで下さったと解釈して、今回のオバマ新提案
を考えてみたい。イスラエルが67年以前に戻すわけがない。早速ネタニヤフ
首相が反発声明をだしている。
 オバマ大統領は、近年大きな変化が起こっているパレスティナのエジプト、
シリア、ヨルダンなどの政変劇のなかで、これらをなんとかアメリカ寄りに
持って行きたいという狙いがあるのだろう。しかし、イスラエルに歩み寄りを
求めても拒否されるだけなのに、敢えてそれを求めたという点が分からない。
 しかし、この問題は奥が深く、今後も注目していかなければならないので、
まずは、問題の奥深い所を「イスラエルパレスティナ問題」で把握しておいて
頂きたい。
 これからときどき、この問題を取り上げることになるだろうから。