中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

耳鼻科医院はは小児科化している

鼻茸に悩まされている私は耳鼻科とは縁が切れない。もう何十年間も耳鼻科の
お世話になっている。
風邪の炎症でか、鼻茸が大きくなり睡眠時呼吸が苦しくなって、正月明けを待ちかねて
耳鼻科を訪れたが、あまりの患者の多さにたじろいで帰ってしまった。
この有様では1時間以上も待たされることは必定で、待合室にいるうちに風邪に感染
してしまう可能性が大である。
それでも我慢がならず、もう少しは空いているだろうと今日行ってみたところ、やはり
待合室が満席の状態だった。仕方なく外で時間を過ごし45分後に戻って診察を受けることが
出来た次第である。
待合室をよく見ると、7割方が子供の患者である。
どの子どもも風邪気味のような感じだった。
最近小児科医が少なくなっていて、地方の病院では小児科が設置されていないところも珍しく
ないらしい。産婦人科と共に、最も係争に巻き込まれる可能性が高いのが小児科だからだ。
そういうこともあってか、風邪の治療に医院やクリニックへ行かずに耳鼻科医院へ行くケースが
多くなっているようだ。
どうして風邪の治療に耳鼻科なのか・・。これは不思議な現象だと思う。
風邪をひくと鼻がつまり鼻汁も出やすいから、耳鼻科へと考えるのかもしれないが、
子供=風邪=耳鼻科・・は、どうも一般的な方向のようなのだ。
耳鼻科医院が小児科医院を兼任していると言ってもいいだろう。
ちなみに、西欧ではどうか。
西欧諸国の耳鼻科は、日本のそれと全く違っている。
治療器具を於いてない医院もある。西欧では耳鼻科はスペシャリストであり、かかりつけ医からの
紹介で行くことになっている。
だから、日本のように、その場で治療を行うことは、ほとんどない。
治療が必要な場合は、近くの病院の施設を借りて、そこで治療を行うのである。
鼻茸手術を例に挙げると、スペシャリストの集まっている中心部には病院があり、各科の
スペシャリストは、その病院の施設を使って治療する。
鼻茸の場合もそうだった。病院を予約し、その病院の手術室にスペシャリストが来て手術を
受け、その病院に入院する。その際、麻酔医もスペシャリストが来る。
請求書は、病院、耳鼻科スペシャリスト、麻酔スペシャリストの3つ送られてくるのである。
日本の耳鼻科に慣れていると、外国ではとても不自由な思いをするものだ。
風邪をひいた程度で、耳鼻科に行っても、治療もしないし、薬も出ない。点鼻薬だって
処方されないのである。
日本の耳鼻科が優れているのか、便利がよいのか、西欧の考え方が正しいのか、よく分からない。
いずれにしても、風邪で耳鼻科に行くのはいかがなものかと思う。スペシャリストとしての
役割ではないからでる。
ちなみに耳鼻科は「外科」が本来の姿であることをお忘れなく。