私はいろんな病気を持っている。
三方には「がん」「ぜんそく」「痔」と書かれている。
私はその三つを持っているし、それでもまだ足りないぐらいだ。
だから病気には関心が深いから、病気に関する知識もある程度は持っている。
人はどうして病気になるのかという問題だが、人だけではなく動物も植物も病気に
なっていることに変わりはない。
人だけが、薬を開発して病気に打ち勝つ手段を見つけだしているが、動物は薬草を
食する程度しか病気とは戦えない。
薬も、昔の「富山のおき薬」が年に1,2度入れ替えに来ていたころと比べれば
隔世の感がある。
病気の歴史的には、動物から人に移ったものが少なくなく、牛、犬、鶏、猫などさまざまな
動物から人は病気をもらっている。
神経系のものが多い。鳥などからはインフルエンザなどの病気をもらっている。
病気のもとは自然の中にあり、自然と接する機会の多い動物たちが新しい病気を
作りだし、人間へと移行する。
これらの病気は、すべてタンパク質の異常によっておこる。
人のタンパク質は、DNAに書かれた設計図によって、20種のアミノ酸が何百何千と組み
合わさって細胞内で出来る。設計図通りにつながっても、それが丸められる時に
少しの間違いが起これば、「ヤコブ病」の原因となるなど、タンパク質研究は難しい。
体内には十万種以上のタンパク質があり、それらのタンパク質が正常でなかったり、
新たなタンパク質を作ることでも病気は起こる。
難病と言われるものもタンパク質の異常が引き起こす病気だ。
がんが生み出すたんぱく質の分子を解明できれば、いろんながんに対する分子標的剤
もできるだろう。
タンパク質の異常が病気の原因だからと言って、我々にはどうしようもない。
せいぜい、タンパク質を作る際に「材料」が不足しないように、いろんなものを幅広く
食べることぐらいしかできないだろう。
ひどい偏食家や最近の若者のようなジャンクフードばかり食べていては、細胞内の
たんぱく製造工場に材料がなくなり、病気を引き起こすことになりかねない。