中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

会話力も医者には必須事項なのだが

 医学は、進歩している部分もあるが後退している部分もある。
一番の問題点は、医師に人間味が失われつつあるということだ。
人が人を診る、患者の話を訊き、質問を繰り返し、患者の顔色
などを診ながら患者の訴えをしっかりと把握するところから診察が
始まるのが正しい方法ではないかと思う。
 しかし最近の医者は、パソコンと向き合いながら、患者の話を訊き
ながらパソコンに入力していく。「ながら」であって、決して患者の話を
きっちり聞いてはいない。
 ながら入力では患者が本当に訴えたいことは分からないだろうと思う。
入力のための入力であり、それがそのまま電子カルテとなっている。
入力したものに頼っているから、意外なほど患者のことを知らないことに
呆れることがある。 
そのことは前にも何度も話しましたよ・・そうだったっけ・・というような
会話が交わされる。
 医師は血液検査の結果の数値とか、X線やCT映像で診断をつけよとする。
患者に何らかの持病があれば、その持病と関連ある病名を考えてしまう短絡
さがみられる。この短絡さが「誤診」を招くことに気づいていない医師も多い。
 「高齢のせいですね」「生活習慣ですね」「加齢のせいですね」「メタボですね」
などなど、あたりさわりのないことを言いながら、血圧検査などを行う。
血圧に何の問題もない私などは「先生、私は血圧に何の問題もありませんよ」
などと言ううと「これも仕事なので」と、本音がのぞく。いろいろやったことに
しないと「点数」が加算されないからだ。
 早い話・・患者は「お客さん」なのだから、「客単価」を上げなくてはという商売気
が先に立っているということだ。
 私が今お世話になっているかかりつけ医は親切で優しい人だけど、医師の中
には優しさも思いやりもない医師もいて、レーンで流れてくる患者(客)を捌いて
いくタイプの医師もいるらしい。
 患者に向かって素晴らしい言葉で安心感を与え、希望を持たせるのも医師の
務めだとは思うけど、医師によって心を傷つけられた患者が多いのも現実なのだ。