あなたは、たった一日で世界がすっかり変わってしまう
ような体験をしたことがありますか?
自分の周囲を取り巻く何もかもが、昨日までとは違って
見えるようになったことがありますか?
もう少しして春が訪れ、桜の花が美しく咲き誇り、今年も
ようやく春が来たな~と、わくわくして、花見に行こうか、と
思いますよね。
しかし、桜を見ても全くきれいには見えず、花見も楽しくもない。
そんな心境に、たったの一日でなってしまうことがあるのです。
ある日、突然に「がん」の告知を受けたとき、告知ではなく
死の宣告のように思ってしまってからは、世の中のすべてが
変わってしまったかのように、思えるのです。
そういう人たちを、私はたくさんみてきただけに、新たに告知
を受けた人の気持ちが分かるのです。
元の世界に戻るまでに、多くの日々を要する人もあれば、戻れない
人もあり、わずかの時間で戻れる人もいます。
それは、がんの部位とかステージなどによっても違って来るの
です。
どうか身近ながん患者に、暖かい気持ちで普通に接してあげて
いただきたいと思うのです。