赤い靴履いてた女の子・・・という懐かしい童謡がありますよね。
ずいぶん昔だけど、村上春樹さんが、この歌の中の「いーじんさんに
つれられていっちゃった」という部分の解釈を募集したことがある
そうなんです。
たくさん応募があったようですが、
「いいじいさんにつれられて」
「ひいじいさんにつれられて」
この二つが圧倒的に多かったそうです。
中には「知事さんにつれらて」とか「にんじんさんにつれらて」と
言うのもあったようなんです。
「異人さん」という言葉が今では死語になっているからだとか。
神戸の場合は「異人街」という観光名所があるので、異人さんという
言葉は生きているとおもいますが。
歌の場合は、うろ覚えで歌っている場合が意外と多いんですよね。
兎追いし・・とうたうべきところを「うさぎ美味しい」と思っていた人が
かなりいるそうなんだから。
「古い浮気よさようなら」だと思って歌っていたそうだから。
とても歌のうまいひとだったし、どこででも大きな声で歌っていたんだ
けど、ある日、ちょっと待って、いまなんて唄った?と尋ねてみると
彼は、まぎれもなく「古い浮気よさよおなら」ってうたっていたのです。
それを指摘すると、浴町(えきまち)さんという彼は、えっ!長い間
信じて歌ってきたのに・・って・
そういえば、向田邦子さんも書いていたが「泣くな小鳩よ」を
「泣くなトマトよ」と妹が歌っていたとか、荒城の月の中の「めぐる盃」
を、いつも間違えて「眠る盃」とうたってしまうのだとか。
こうして書いてきて、ああ・・みんな古い歌ばかりだな。読んでくださって
いる人たちに分かるだろうかと、思ってきちゃったのでやめます。