昨日も書いたように、原口捕手が育成枠から支配下選手に
登録されたことは素晴らしいことだ。
怪我に苦しんできた彼にとって支配下登録されることは長年の
夢であったろうし、そのうえ即1軍登録で出場まで果たしたのだから
祝杯を挙げるほどの喜びだったに違いない。
マスコミは、彼のユニフォームが間に合わなかったことなどを取り上げ
育成→1軍出場を、ここぞとばかりに話題にしている。
彼もヒット1本を打って監督の期待に応えたことも素晴らしい。
だが・・・しかし・・・彼の守備位置はキャッチャーである。キャッチャーは
チームの要であることは、説明するまでもない。
V10時代の巨人の森捕手、南海の野村捕手、野村に鍛えられた
古田捕手などなど10名ほどの名を思い出すが、名捕手というのは、
それほど多くはない。
昨夜、金本監督は原口選手を代打として送った後に彼を捕手として
使った。これは、プロ野球の歴史に残るほどのことだろう。
キャッチャーは経験がものをいう。打者の特徴などを知っていなければ
ならず、投手との相性もある。
育成からいきなり1軍のマスクをかぶって通用するわけがなく、巨人の
選手にぼこぼこに打ち込まれてしまった。
これも経験のうちにはなるだろうが、雨の中試合を見に行っていた観客
は11-1のぼろ負けに、それでもいいか・・・とは思えなかったのでは
ないか。
サードの今成は前日の守備でファインプレーを続け、ヒットも打っていた。
今好調だ、しかし陽川に変えられてしまった。陽川が期待に応えて2安打
したのがせめてもの救いだった。だったら、今度は陽川を使って下り坂の
江越を引っ込めるの?? そんな選手起用法だよね。
レフトの高山、ショートの鳥谷、ファーストのゴメス以外は、明日はどこを
守るのだろう??、明日も出れるのかな?? 選手たちはおそらく「専念」
できない心境だろうし、どう考えればよいのか悩んでいるに違いない。
若手登用は大いに結構、競争させるのも大いに賛成。だからと言って、
駒を振り回してもよいとは限らない。
金本監督は、すべて私が責任を負う・・と言った。だが、これら選手の
駒動かしは監督の考えなのだろうか?
もちろん、監督の考え方に、これ以上の意義は言わないつもりだが、
観ている側がこれほど不安になるということは、選手たちはもっと不安
だろうなと思ってしまうのだ。まあ・・シーズン半ばまでは、やりたい放題
やっておくれ・・と、後押ししておくが。