中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

プロパガンダ合戦が激しい

 ロシア旅客機のシナイ半島での墜落を巡り、ISが犯行声明を
 出し、エジプトやロシアが「その可能性はない」と否定した。
 ところが今度は英国の外相が「ISによる爆弾テロ」の可能性を
 指摘し、アメリカのオバマ大統領までその考えに追従した。
 イギリスとアメリカの首脳のこの発表を聞いて、私はぞっとした。
 彼らの言うとおりに本当にテロかもしれないが、事実かどうかは別にして
 ぞっとしたのは、第2次世界戦争当時の事実を思い出したからである。
 あのころヨーロッパ戦線が拡大し英国は孤立化しそうだった。
 英国は盛んにアメリカの参戦を求めるが、厭戦気分がアメリカ国民に
 充満していて大統領としては参戦に踏み切れないでいた。
 結果的には、日本軍が真珠湾に闇討ち的な攻撃を加えたことで戦争が
 始まった感に見えるが、実はそうではない。
 私は、あの戦争に関してはかなり詳しく調査をしてJA・NEWS新聞に
 連載したことがある。
 日本軍が中国で行った野蛮な行為が、イギリスによって世界に広められ
 たのが、そもそものきっかけだった。いわゆるプロパガンダ作戦に日本は
 やられたようなものだ。
 シリア難民の幼い子供の死体が海岸で見つかったという報道で、ドイツなど
 ヨーロッパの国々は難民保護に乗り出さなければならなくなったが、あれも
 プロパガンダである。
 今回のロシア機墜落を、エジプト、ロシア、イギリス、アメリカなどが、何を
 考え、どのように利用しようとしているのか、プロパガンダ作戦を見ながら
 それらの国の狙いを考えてみるのも面白い。
 救われないのは事故に遭った旅客だけなのだろうか。
 どこまで行っても・・・・・イスラエルと言う国とアラブ諸国の問題に帰結する。
 そして、この問題は、永久に解決することはない、悲しい問題でもある。