今日もまた名古屋市で、いじめられていたという遺書を書いて自殺した
少年がいたというニュースが出ています。
このような若さでせっかく与えられた命をなくしてしまうことはとても悲しい
ことです。
どうしてこんな悲しいことが続くのでしょうか。
厳しいことをはっきり言ってしまえば、やはり生き抜くための「壁」の訓練
が足りなかったというしかありません。
本当に苦しい「壁」をたくさん経験させられていた私たちの年代では、こんな
騒ぎはありませんでした。もしかしたら・・今以上に自殺者が多かったのかも
知れませんが、そういうニュースは見向きもされませんでした。
なくなっていく少年少女たちやご家族にとって私の言うことは厳しすぎるかも
知れません。ですが、人は誰もが「独り」なのです。親でも兄弟姉妹でも、人の
気持ちを正確に知ることはできません。
どこまでも「孤独」なのが人の一生なのです。その孤独と戦う訓練をさせて
置かなければ、社会の中で生きてはいけません。
両親も兄弟もいなかった私の場合の「孤独」は、私以外に誰も気が付かなかった
でしょう。親は子供にやさしくしていればよいというものではありません。
やさしさと厳しさを持ち合わせていることが大切です。命と言うものをどのように
伝えるかと言うことは、身近な老人をよく観察することで、感じ取ることができる
ようになるのですが、今では老人を邪魔扱いにする人が多くなって、命の大切
さを教えられて教えられていないみたいですね。