中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

圧迫骨折とセメント療法

瀬戸内寂聴さんが脊椎圧迫骨折した際に骨セメント療法を受けた
ことが、現在発売中の月刊・文藝春秋に書かれています。
寂聴さんの素晴らしい闘いには心から拍手を送りますが、この記事
の中で、セメント療法がかなり素晴らしいとものと思い違いするような
表現がみられますので、アメリカのFDA(公衆衛生局)から出された
厳しい警告をお知らせしておきます。
それによると、副作用として「肺塞栓症」「呼吸不全」「心不全」なども
起こる可能性があるとのことです。
この病気になじみのない人のために説明しますと、椎体形成術とは、
透視下で骨セメントと造影剤の混合物を用いて脊椎々体骨折を経皮的
に修復する治療法です。
亀背形成術はさらにその一歩先を行き、失われた椎体の高さを回復して
脊柱の変形を防ごうとする方法である。破壊され た椎体にバルーンを詰めて
空間を造り、やはり透視下で、そこに骨セメントと造影剤を充填します。
FDAの警告では、この治療によって死に至る場合もあると警告には書かれて
います。
関心のある方は充分に良く調べてから治療を受けるべきかもしれません。