言葉と言うものは難しい。
下手に夢と現実は同じ・・などと言うと「夢現(ゆめうつつ)」と
いうことになって、それを辞書で引くと
[ 夢とも現実とも区別がつかない状態。また、ぼんやりしている状態。]
などということになってしまうから、私が言いたい話とは遠くなってしまう。
私が言いたいのは、人は絶えず「一瞬」を生きているのであって、連続の
ようであって連続ではないということ。
哲学的な表現のように思うかもしれないが、そんなに難しい話ではない。
だから、20歳の時のことを私はいくつか記憶しているが、あのころに自分で
考えていた自分と今の自分とは違う。
50歳のころに考えていた自分自身と、今の自分自身とは違うし、過去は
すべて通り過ぎた出来事の一瞬一瞬だったと思える。
だから、その中で見た「夢」も、その一瞬の一つなのだ。
夢と現実を分けようとしているのはなぜなのか分らない。
夢も現実の一つだと考えてもよいし、現実を夢の一つと考えてもよい。
私たち人間は(ほかの動植物たちも)一瞬一瞬を生きている。
動植物と違うところがあるとすれば、「思い込み」を持つことだろうか。
人は、それぞれに思い込みを抱いて生きている。
歌詞をみて感じるものは人によって違う。各自が勝手に思い込みをして
いるにすぎない。歌詞を作った人も全く別の意思をもって作っているかも
しれない。
だから…とは言いすぎかもしれないが、きゃりーぱみゅぱみゅさんの
歌のように、歌詞に何の意味もない歌が世界中でもてはやされるの
かもしれない。