夢現(ゆめうつつ)という言葉は、夢と現実の違いが分からなく
なっている様だというように、どの辞書でも書いてありますが、
ほんとうにそうなのでしょうか。
夢と現実は、実は同次元だと私は思っています。
皆さんは、過ぎ去った古い経験(現実になったこと)と夢の中で
みた内容を定かに区別できますか?
高齢になると、経験したことも多く、夢を見たことも多いので、
次第に夢と現実との境目があやふやになります。
デジャブーと言う現象をご存じでしょう。
いま見ている光景を、いつかどこかで見たよな感じがするという
現象です。
夢もあなたがたしかにみたものなのですよね。あなたの人生の
時間の中に存在した確かなものなのです。
人の細胞は数年間ですっかり入れ替わり、数年前のあなたと
今のあなたとでは全く別のものだともいえます。
頭の中に記憶装置というものは存在しないのだそうです。
それなのにどうして記憶していたり、思い出したりできるのでしょう。
どうも簡単に言えるものではなさそうです。
ただ、現実に経験したことも、夢の中で経験?したことも、あなたの
人生の中では生き続けているのです。