中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

医療の進歩と命(6)

今回は私の持病のうちの喘息について書いておこうと思う。

(1) 喘息。60歳ごろ豪州パース在住時に発症。豪州・パースは世界一美しい街とも
    いわれる130万都市である。工場と言うものをみることもなく、煙突も見当たらない。
    空も海も真っ青で空気のきれいなことを物語っている。
    神戸と同じ規模の130万人都市と言ってもその地域は神戸に比べると何十倍も広、
    く、アメリカのロスアンジェルスのような車の排気ガスによるスモッグなどもない。
    だから、喘息とは無縁なように思えるがパースにはぜんそく患者は多い。
    人口密度での比較ならば多い地域に入るのではないかと思っているが、データー
    は持っていない。
◆   アメリカ旅行(ロス、サンフランシスコ、ニューヨーク、オーランド、マイアミ、
    キーウエスト、ハワイを経て成田で2日間パースへの直行便待ちをしたときに
    4月末なのにひどい寒気をした。パースに戻ってからも咳が1か月間止まなかった
    ので受診すると「喘息」と診断された。
    詳しい検査をするために、病院内に信号機があるサー・チャールズガーデン、
    ホスピタルで各種の検査を受けた。特に特定されるアレルゲンはなかった。
    吸入剤だけではなく、ステロイド錠が処方された。
    今から考えると、最初のころに診てもらっていた医者の選択を間違えたかな
    と思う。パルス療法といってステロイド錠の大量投与だったからである。
    多分、今ならそんなことはやらないのではないかと思う。
    私の喘息は「発作」的なものはない。痰が多くなるのが特徴の喘息なんだ。
    結果的には、20年も喘息を抱えているし、喘息のために服用した薬剤が
    ほかの病の治療に制限を加え、新たな病気(肺塞栓症)まで生み出している。
◆   パースにぜんそく患者が多いことについて、私は一つの仮説を持っている。
    そもそも病気というものは土の中にある「細菌」から起こる(水)の場合もある)
    鳥や、動物たちがそれらの細菌におかされて病み、やがて人間に移されていく。
    牛から人間に移って多くの人々が死んだ病としては「結核」「天然痘」などがある。
    豚から人間に移った病もおおいし、鳥や犬などから来た病も多い。
    それぞれ数十種の病を人間に持ち込んでいる。
    鳥などはインフルエンザにみられる呼吸器系の病であり、犬などは神経系の
    病を持ち込む。
    狂牛病の場合は羊から牛に移った病だった。
    抗生物質の発見で、私たちの命が救われるようになったが、抗生物質
    土から採取されたものだし、薬品会社は今も土の中から新種を探しつつけている。
◆   パースには、夏になると内陸の乾燥地帯からの強い風が吹く。とても乾燥して
    いて、そのためにブッシュファイアーが発生するほどである。そのブッシュファイアー
    も喘息に何らかの影響を与えていることは否めないが、豪州の東海岸シドニー
    メルボルンなど)に比べるとブッシュファイアーは少ないし、規模も小さい。
    私が注目しているのは、内陸部からの砂嵐と言ってもよい季節風である。
    内陸部の土の中にぜんそくの原因物質が含まれているのではないかと考えて 
    いる。もちろん、これは私の仮説である。
◆   ついでだから書いておくが、イスラム教は、生きた若い羊の肉しか食べない。
    生後6か月程度のヒツジがニュージランドやオーストラリアから、まるで大型
    マンションかと思わせるような船で生きたまま西アジアまで運ばれる。
    ユダヤ教からバージョンアップしたのがキリスト教、そのキリスト教からバージョン
    アップしたのがイスラム教である。この3つの宗教は兄弟教だけに争いも
    激しい。
    イスラム教を起こした人たちは、動物たちが人間にどのような災いをもたらすか
    を知っていたと思われる。少なくとも、17世紀までは、ユダヤ教キリスト教
    よりも、医学の世界ではイスラム教が優れていて、キリスト教などがイスラム
    から医学を学んだこては歴史的に明らかになっている。
    イスラム教を興した人たちは、最も安全な食べ物を模索研究した結果、若い
    羊肉の新鮮なものを選んだものと考えられる。