ひょっとして21世紀最大の「大法螺」になるかもしれないSTAP細胞発表の
記者会見。
あっという間に、化けの皮が剥がされ、責任者が自殺してしまった。
STAP細胞をでっち上げたのは本当は誰なのか・・・ということではなく、
このことを機会に考えさせられたことがある。
私は「iPS細胞」の際にも興奮し、未来への明るさを見たように感じていた。
だから、記者会見で「iPS細胞を超えるもの」として発表されたときには、
驚いた。しかも発表したのがES細胞で世界的権威の学者だったからである。
STAP細胞が虚偽のものだとわかった時には、自分の頭の整理に時間が
かかったものだ。
そして、いまでは「神さまを超えるものはよくないのかも」と考え方を変えてしまった。
ということは、いまでは「iPS細胞」さえも魅力を感じなくなってしまった。
新しい科学が生んできた様々なものが戦争を起こし、多くの人々を殺傷し、
さまざまな公害を巻き起こしてきたものだ。
最新科学万歳と喜んでばかりでおれない。
一方で、最新科学が進んだからこそ命を救えるようになったともいえるし、わたしも
それによって救われた命だと思う。
でも・・でも・・神様を超えるようなものを人間が作り出すのはいかがなものかと、
180度、考え方を変えてしまった私がいる。