中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

孫に掃除を手伝わせる

 最近の子供は親から小遣いをもらって当然のような顔をしているらしい。
 私のことを引き合いに出すのはあまりにも古すぎるが、当時は毎月決まった
 小遣いなんてもらえなかった。
 正月と盆とお祭りに、わずかな小遣いをもらっただけだった。
 オーストラリアに住んでみて、やはり日本の小遣い習慣が異常なのに気が付いた。
 5歳の子供が年に一度のお祭り(と言っても日本のように神社とは関係なく農業祭
 のようなものだが)に母親から5ドル(500円)をもらって、5ドル紙幣を鼻にかざして
 「ナイススメル!!」とさけんだ。いい匂い!!と言ったのだ。
 面白い表現だなと感心するとともに、普段はお小遣いを与えていないことも聞かされた。
 この子供の兄は中学2年生だった(当時)が放課後はスパーマーケットでアルバイトを
 していた。
 アルバイトをして何に使うの?と聞くと「新しい運動靴がほしいから」と答えた。
 彼らの両親は教育者である。
 彼らの母親に「オーストラリアでは、子供が電車やバスで座席に座ろうとしないけど
 どうやってしつけをしているの?」と聞いたことがある。
 彼女は「簡単よ。子供は半額しか払ってないから、あなたたちは座る権利がないの」
 と教えているのだそうな。それって簡単だが、しっかりしつけがされているなと感心
 した。
 さて、お小遣いの話に戻る。日本では「来月からお小遣いを上げて」とか給金を上げて
 などと親に言う子供がいるらしい。
 私の場合は、子供に小遣いを渡さない主義でやってきた。だからかわいい孫が11人も
 いるが、正月など以外に孫に小遣いを上げたこともない。
 近くに住んでいる中2のの孫がいる。孫に呼びかけた。
 おじいちゃんもおばあちゃんも高齢になってできないことが多くなってきたから、
 手伝いにいらっしゃいと。窓掃除をするにも脚立をまたいで窓の外に出るのが大変
 だし、床掃除(スティームの)も腰に負担がかかる。
 昨日の場合は、スティーム床拭き掃除器を使って掃除をした後で、ワックスがけまで
 やってもらった。
 わずかの小遣い(彼と決めた額)をわたし、ちょうど彼の誕生日だったので、ユニクロ
 へ行って上着とズボンを買いプレゼント、そして夕食を共にした。
 彼も、おじいちゃんや、ばあちゃんを助ける仕事をしたことに満足だし、小遣いも入る
 ということで、これからもやってくれるだろう。
 仕事をさせる習慣をつけることは、今後の彼のためにもなるはずだ。
 仕事というものは、どんな仕事でも、いつか何かの役に立つものだから。