以前にも少し触れたと思いますが、国民の2人に1人が「がん」になっている
と言われている(生涯のうち)現在でも、多くの人たちは、「私には関係ない」
と思っているようです。
ロシアンルーレットよりがんになる確率の方が高いにもかかわらず、
「私には関係ない」と思っている(思いたい)人が多く、がんについてもっと学んで
おきたいと思う人が少ないのは残念です。
「がん」は何種類あるのかもあまり知られていない。
国立がんセンターのHPに治療法などが紹介されているだけで100種類以上
です。実際にはその10倍もあるのですが、書かれていません。頻度のすくない
がんは省略されています。ということは、ある程度の頻度の「がん」が100種も
あるということですね。
ところで、がんはどこが原籍地(原発部位と言います)なのかによって治療法が
異なります。
たとえば食道と胃の両方にがん組織がある場合、どちらが先にがんになっていて、
それが転移したものかどうかによって治療法が違ってきます。
場合は胃の治療法を用います。
ところが、時たま「原発部位」(本籍地)がわからないがんがあります。
このようながんの場合は、治療法が決められないので厄介です。
いずれにしても、がんの告知を受ける前に「正しいがん知識」を持つように
していただきたいですね。
私のところに「電話がん相談」を受けに来られる方のほとんどは、がん知識が
ないための迷いであり、勘違いであり、そのための間違った治療を受ける羽目に
なった人たちです。
医師という名の専門家に任せておけばよいとお考えですか?
頼れるがん専門の医師が多いと思っておられますか?
クリニックに掲げられている「がん予防に貢献した」とか「がん検診医認定」
などという類の額をみると笑ってしまいます。
本物のがん専門医は、たった一握りしかいないのです。