中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

アフラック、郵政の提携は日本外交の完敗

 今日の朝刊各紙に「郵政とアフラック提携拡大」の記事があったはずだ。
これを読んでないも感じなかった人のほうが多いのではないだろうか。
私はこの記事を見て、日本の完敗だなと思った。
 アメリカは、もう14年も前から日本の郵政民営化を迫り、保険業務の開放を
日本に迫っていた。
 小泉政権は、それに応えるように郵政民営化を進めたが、反対勢力の攻撃を
かわすために、やや骨抜き民営化にしたものだ。
 アメリカは、郵便貯金の膨大な預金を流通させようとの狙いがあったが、狙いは
少々外れていた。
 保険業界の開放は。やや思惑通りに運んでアフラックなどは「がん保険」の分野で
70%ものシエアを果たしている。
 郵政も「がん保険」を売り出したいが、アメリカの反論を恐れれて日本政府が許可を
出さない。そこで郵政はアフラックと手を組むことにしたということだ。
郵政の社長は、かつての郵政民営化委員長であった。
 15年来、アメリカが日本に対して強く迫り続けていたことが、これで半分は満たされた
ことになる。
 なぜ、そうなったのか。TPP交渉を進めるうえで、アメリカの機嫌を取っておきたいと
いうことでもある。
 日米外交では、戦後一貫して日本は負け続けている。勝ったことなどない。
日米繊維交渉の折に、日本代表の部屋に盗聴が仕掛けられていて、交渉に臨む
日本の姿勢が事前に筒抜けだったことが、何十年もたってから明らかになった。
実は、その後も同じようなことが続いているようなのだ。
 日米が対等なんて思っている人は、もう一度アメリカについて詳しく調べてみるがよい。
なんとずる賢い国か、強い国か、強引な国かがわかると思う。
 日本の保険業界は今後大きく揺れるだろうと思う。日本の保険業界の力が大きく
損なわれるだろうから。
保険だけではない、様々なアメリカの資本が日本において大きく利益を拡大している。
純粋の日本資本の会社はほとんど残っていないのが現実の日本の姿なのだ。