日本企業からWBCへ多額の寄付金を出して運営を援助しているが、
メジャー側が一人取りする構図になっていたので、選手会は日本にも
金寄こせとWBCに掛け合っていたが、断られている。
しかし、日本企業が日本野球機構に別途寄付金を出す話しで決着がついた。
これから、監督の選任にはいる。候補者はソフトバンクの秋山氏か、昨年まで
中日の監督だった落合氏が、はたまた前回優勝の実績を持つ巨人の原氏に
なるか微妙なところだ。
メジャーにいる選手も参加するので、監督にはそれだけの人材が求められる。
落合氏が最もふさわしいとは思うが、どうだろうか。
原氏は、女性問題があって、今回はリーグ戦快勝であっても敬遠されるだろう。
落合氏は、実績からいっても問題ないと思われるが、人気の面から微妙である。
その点、秋山氏は後ろに王さんがついているので、選ばれる可能性が高くなってきた。
いずれにしても、WBC参加が決まった時に、イチロー氏が「言葉で表現するのは
難しい」。その上で、「(携帯電話の)絵文字で言うところの、苦笑いに汗ぐらいの感じ、
というのが気持ち」と表現したように、、今回のWBC参加については複雑さを感じる。
これまで2回、日本はWBCで優勝してきた。だから日本は強いと単純に思っている
不安が多いが、飛んでないことだ。日本の2回の優勝は、まぐれであり、いろんなラッ
キーに恵まれたものだった。
来年2月のWBCでは、優勝はおろか3位になれるかどうかと思っている。
そして、WBCで本格的に活躍した選手は、その年か翌年につぶれてしまっている。
松阪がその代表でもある。2月の試合に備えて、例年より早く身体を作る。WBCに
ピークを持っていくと、日本でのシーズンでつぶれるか翌年に大きな影響が出てくる。
2月開催のWBCは、選手の取っては辛い時期なのだ。二の丸を背負いたいが、
全力を傾けると、あとに響く。さて、だれが監督に選ばれ、どれが選手に選ばれるか。
選手会長の新井(貴)は、タイガースフアンとして、実績を残せなかった今年を
反省してWBCには行くなと言いたい。とにかく、優れた選手が少なくなった今年は
選手選びも困難を伴うだろう。
サッカーのW杯とWBCとは、あまりにも規模が違うのに、同じようにとらえている
人が多いのは、世界の実情を知らない「井戸の中の蛙」の日本人らしい。