中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

橋下大阪市長をどう思うか

 大阪府知事から大阪市市長に乗り換えた橋下さんは「時の人」でもある。
これほど賛否両論を浴びる人も少なかろうと思うほど、彼の言動に多くの
人が期待したり、心配したりしている。
 独裁者だという声も多い。彼に任せておくと大変なことになると声高に
言う人が多いのは、私はとても不思議に思っている。
 私は彼のやり方に賛同している。なぜかというと、彼の言動はすべて
計算済みのように思うからである。
 大阪市は腐りきった行政府だった。汚職にまみれ、借金が膨らみ、なまくら
な市の職員に牛耳られていたように見受けられる。
 そのような腐敗しきった市庁舎内を大きく改革するためには、彼のような
思い切った手段を使わなければ変えることができないだろうと思う。
 やれるところまで、とことん独裁者的に手を突っ込んで切り崩していく。
最終的には、彼のバランス感覚がまとめていくだろうと私は思っている。
 今の日本は、国も地方も『革命的改革』が必要なのだが、なかなかそれが
できない。政府も行政改革という旗印は掲げるが一向に実現しない。
なぜならば、各省庁には自分たちの利益を守る「省益」が国益より優先
しているからである。
 だから、大阪市が全国に率先して「大改革」をやるには痛みを伴って
当然である。批判を受けて当然である。それを乗り越えて「大改革」を
やり遂げた時に、国にもその波は押し寄せるだろう。
 橋下市長を批判するよりも、まずは大阪市の「大改革」をやらそうではないか。
話は変わるが、先日、神戸市灘区役所でのことを書いておこう。
 私は2005年まで15年間ほど日本を離れていた。日本を離れる前は
兵庫区に住んでいたが、そこは阪神淡路大震災で「全壊」になった。
 今回、以前の本籍地を現住所に移し替えておこうと思った。なぜなら
以前の本籍地を記憶してないので、何かの時に不便だと思ったからだ。
 区役所の窓口で尋ねてみると簡単に手続きができるという。そのために
戸籍謄本を取ることになった。戸籍謄本には本籍地を記入することろが
ある。思いだせないので、理由を言って窓口に提出した。
 やがて、女性職員に呼ばれて行ってみると「本籍地を書いてもらわないと
困ります」という。兵庫区の住所は丁目まで分かるけど、何番地だったか覚えて
ないというと、「本籍地は兵庫区ではないですよ、他に変わっています」と言う。
では、どこなんでしょうと問うと「それにはお答えできません」という。
 住民票を取ればわかるはずですと言うから、住民票をとってみれば、
なんと現住所に本籍地を変えていたのだった。
帰国した時にすでにその措置を取っていたことをすっかり忘れていた。
それにしても、区の職員は「本籍地はすでに現住所になっていますよ」と言って
くれてもよかったのじゃないだろうか。
 窓口の他の職員にその旨をいうと「そうですね。それを言っても違反ではない
ですからね」と言うことだった。杓子定規的というか、なんか馬鹿にされたような
女性職員の対応だった。役所と言うところは、そんなところでもある。特に
地方公務員だと威張っておられたある年代層の職員にそのタイプが多い。
市民のために働いているという感覚を持っていない。上から目線で考えて
いる職員が多いものだ。区長を民間から登用するという橋下市長のやり方
には大いに賛成したい。何もかも変えなければならないほど、日本の行政は
腐りきっているように思うからだ。