TPPと農業問題と言っても、ここではいつもながらヒントを書くだけ
である。詳しいことは各自で調べてほしい。
昨夜のNHKのニュース番組で、アメリカ産のコメと山形産のコメの
食べ比べテストをやっていた。もちろん試食する人にはどちらがアメリカ
さんの米で炊いたご飯かは伏せられている。
結果は、アメリカ産のコメの方に軍杯が上がった。食べ比べて美味
しいアメリカ産が山形産米の半値で買えるとすればあなたならどうするか。
アメリカ産米「安全」がないから日本産を買うと言う人もいるだろうが、
味が良ければ外食産業などは飛びついて買うだろうと思う。
このような比較が行われ、TPPで関税撤廃され、安くものが買えるなら
大いに結構だと思う国民が多くなるかもしれない。
でもTPPと農業問題と言うのは、それほど簡単な構図ではない。
もちろん最も問題なのは、農業問題ではなく、もっと広い分野のこと
なのだが・・・。
ここでは農業に絞ろう。突然変なことをお尋ねするが、昔・・と言っても
戦後も続いていたが・・・大都会(東京、大阪、名古屋、神戸・・・・などの)
でも、ほとんどの家は「汲み取り式便所」だった。人々の糞尿が溜まった
便所の甕から汲み出したものは、どこに運ばれ、どのように使われたのか、
これを読んでいる人の何パーセントが知っているだろうか。
私は77歳。私の歳でも知らない人の方が多いかもしれない。たまたま
私はこの目で見てきたし、関心があって調べたので詳しい。
糞尿がどこに運ばれ何に使われたのか。使われなくなってからは、どの
ように始末されたのか。そんなことTPPと何の関係もないと思っている人は
甘い考えの持ち主だ。歴史はすべてに関係がある。
昔は「年寄りの話をよく聞くものだ」と言われたが、今のご時世では歳寄り
の話しなど聞こうともしない。が、しかし、それは大きな間違いだし、大きな
損をしていることになる。
食についてのエッセイは、ホームページの[JANEWS]の中の「感じること
思うこと、考えること」の中にも書いているので読んでおいていただきたい。