処理が始まって1週間が過ぎた。
当初の予想通りことがうまく運ばず、運転と停止を繰り返していて、
未だに「試運転中」なのである。
本格運転がいつになるのか、定かなことは「やってみなければわからない」
のが実情らしい。
当初は、汚染度を3000分の1に出来るとか、1000分の1になったとか、
報道されたが、僅か5時間で停止という事態になり、今後の本格運転では
50分の1ぐらいしか汚染度を下げられないのではないかと言われている。
この汚染水処理には、いったいいくらぐらいかかるのだろうか。フランス
アレバ社は、当初1トン当たり2億円と吹っかけたと言うから怖ろしい。
現在11万トンの汚染水が溜まっているから、それだけでも2兆円を超える
計算になる。アレバ社だけではなく、アメリカの設備も同時に使っているが、
本当のところはいくらになるのか明らかではない。
いずれにせよ、汚染水処理だけでも何百億という話しになるのではないか。
処理した後のものの処理にも金がかかる。放射線汚染とは、拡散も含めて
厄介な代物だ。
「電力原価は原発が最も安い」と、大いに宣伝してきたのは、どの会社
なのか。それに加担してきた「専門家」は誰なのか。うまい汁を吸って来た
政治家は誰なのか、原発推進は、まるで詐欺商法のように思える。
なぜもっと早く、ガスタービン発電を取り入れなかったのか、とても不思議だ。