中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「学ぶ」「読む」「経験する」を考える(3)

 教育の場をどこからと考えるか。幼稚園とも言えるし
小学校とも言える。しかし、幼稚園ではなく保育園に通
わせる場合もあり、この両者は文科省厚労省と管轄も
違っている。
最近では、保育園でも幼稚園と同じような独自のカリキュ
ラムを持っているところもあり、優劣をつけるのはいかが
なものかと思う。
 しかし、義務教育という点に絞れば小学校からが、教育
の場と言うことになるだろう。小学校6年間、中学校3年
間が義務教育である。義務教育というのは、教育を受けな
ければならない義務のことだと勘違いしている人が多いも
のだ。
 義務を負っているのは国家の方であって、個人の方では
ない。国家は国民に平等な教育を与える義務が課せられて
いるのであって、個人が教育を受けなければならない義務
を負っているのではないのだ。
 まず、この辺りから勘違いがあり、親は学校に行きたがら
ない子供たちに「義務教育なんだから」などと言ったりする。
 最近では高校進学が当たり前のことになっていて、多くの人
は高校には誰でも行けるものと、勘違いしている。文科省は、
中学から高校へ進学させる数を制限しているのだ。
高校進学できるのは約94%前後である。子ももの数が極端に
減ってきた現在もこの割合は変わらない。100人の中学在籍
者のうち、5,6人は高校進学の道を断たれる仕組みになって
いる。
 私は、その様な仕組みに反抗して27年前に、落ちこぼされた
生徒たちのための高校を作った。現在では、専門学校などで通信
制を取り入れた(毎日通学の)高校が増えていて、本人が望む
なら、98%ぐらいまで進学は可能になっている。しかし、すべ
てを含めて高校卒業するのは、全体の92%程度となっている。