中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

地球温暖化と原子力発電所

今回の原発事故は、やはり世界中で問題化しています。
アメリカ、ドイツ、スイスなどは早速検討に入るようです。
この動きは世界中に拡大することでしょう。
アメリカは、スリーマイル島での原発事故以来、原発建設に「政府保証」
を出していなかったのですが、今年小浜大統領が1979年から初めて
「政府保証」を出して原発推進を掲げていましたが、日本の今回の原発事故に
寄り、今後は大きな問題と発展することでしょう。
 
近年、地球温暖化が大声で叫ばれ続けられてきました。このブログでも
いつか書いたと思いますが、地球温暖化を叫ぶ人たちは、原発建設を推進
したいがために、数字を大幅にごまかしてまで、地球温暖化をアピールし、
温暖化防止のためには原発建設が妥当との世論を形成することに成功したかに
見えていました。
 
原発を多く建設すれば、ウラン燃料などが必要となります。
世界のウラン鉱の多くを占めている、巨大財閥系の仕業に違いないと
考えられていたものです。
今回の原発事故は、思わぬ結果に結び付くかも知れません。
わが国では、三菱、日立、東芝の3社が原発を作っています。
もちろん外国にも輸出していますから、今回の事故は、そうした会社の
業績にも大きな影を落とすことになるでしょう。
 
今回の原発建設時の津波の想定は5メートルだったようです。
建設にあたっては、あと5メートル上部に建設しても大きな建設費負担には
ならなかっただろうに、あまい「想定」をしたものです。
一般に、すべての企業や国民すべてに言えることですが、日本は危機管理が
甘すぎます。それは、3歳の子供の時から「自己責任」を強く意識させている
欧米との子育ての違いでもありましょう。
何かがあれば、誰かの責任。管理責任、政府の責任などと逃げてしまいます。
 
今回の東京電力の記者会見を見ていて、その頼りないのにあきれるばかりです。
国民が一番注目してTVを観ているのに、東電の幹部は、記者たちだけを意識して
喋っています。国民が、今どんな情報を求めているかの認識が全くないようです。
「そこに居ないで、原発の所へ飛んで行って、自分で陣頭指揮をとって、事故を
収めて来い!」 と言ってやりたいような、歯がゆさを感じています。
こんな頼りない人たちに、原発管理が任されていると言うことを初めて知ってショックです。