中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

津波の恐ろしさと危機管理

今回の津波は、まさに想定外であったために、地震そのものの被害を大きく上回る
被害になってしまった。
では、想定とは何を基準にするのだろうか。
過去にあった津波被害を参考にするのは当然だが、どの資料を参考にするかが
問題だろう。
津波は外国でもTUNAMIで通じる、立派な世界語でもある。カラオケと並んで有名な
日本初の世界語だ。
それほど日本と津波とは、切っても切れない関係にある。
今回の津波の情報は世界を駆け巡っただろうから、ますます日本=地震津波
切っても切れないように世界中の人々に強い印象を与えたに違いない。
東京で開催予定の世界フギュアスケート選手権は延期(中止になるかも)になったが、
その主な原因は、各国の選手たちが、日本に行くことに難色を示したからである。
今後は当分の間、外国からの環境客の激減は間違いないだろう。
 
さて、想定のことである。
先日も「想定」のところで、あと5メートル防波堤が高かったら津波被害を少なく出来た
かもしれないと書いた。
昨日、在る専門家がヘリコプターから被害状況を見ながら同じことを言っていた。
彼はこうも言った『想定をする場合に、これまでのデーターを重んじるが、これほど
大きな地震津波は過去数百年の記録にもない。だから、データーがないのかと
言うと、古い記録に津波がここまで襲ってきたという記録が残されている。今回の津波
同じ場所まで到達していたことになる。しかし、誰も、そんなに古い記録を信用しなかった
から、「想定」が低い基準になってしまったと。
 
阪神淡路大震災も、500年に一度と言われる断層地震だった。
今回の地震は千年に一度という規模ではないかと思っている。おそらく記録が多い徳川
時代以降にはこれほどの地震がなかったのはないだろうか。
そうならば、うんと古い記録をもう一度精査しなおすべきかもしれない。
各地の隠された断層なども、古い記録をたどるうちに発見されることが多いらしい。
 
プレート型地震では「東南海地震」が怖い。それに東北沖だって怖いし、北海道や九州も
警戒すべきだろう。
断層タイプ地震では、大阪の上町断層にもしものことがあったら、今回の何倍かの被害と
なる。
日本のどこで大地震が起こっても不思議ではないだけに、日ごろの備えが大事だが、
我を振り返れば、何もしていない。忘れた頃に災害がやってくると言うが、いつも忘れて
いるのだから、いつ来ても仕方がない。
やはり備えをしなくてはと反省している。