中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

生きることの価値

これほどの大震災の映像を朝から深夜まで見つめていると、「生きる」ことの価値を
改めて考えてしまう。
三日ぶりで再会した夫婦と親子・・・・「会えただけで満足です」と語っていた。
阪神淡路大震災の折にも、贅沢な暮しよりも、命があったら質素でもいいとみんなが
思ったものだった。
自然災害によって、あっという間に失ってしまう命。
超高齢になってから、胃ろうまで付けて延命を願う命。
すでに命はなくなっているのに、人工呼吸器で延命を図る家族たち。
それぞれの命があって、そのどれも大切な命なのだが、がんの最期に呼吸器を付けさせる
家族や、それを受け入れる医師たちには、もう一度命について考えてほしいものだ。
 
こんなことを書きながら、東北の罹災者のことを考えている。
せつないだろうとおもう。やるせないことだろう。生きる力まで萎えてしまうかもしれない。
そんな中でも生きなければならない。生きるためには食べなければならない。
生活のためには働かなければならない。働く場があるのだろうか。確保できる人は少なかろう。
これからどうやって生きていくのだろうか。
私たちになにが出来るのだろうか。
考えていると、こちらまで力が萎えてきそうである。
地盤が低下していて、海水が残ったままの地域が多い。
規模が大きすぎて、海水の汲みだしもできない。
街は海水に飲み込まれたままになっている。
津波による残骸だらけで、遺体の捜索もままならない。
捜索に関わっている多くの人たちのご苦労にも思いを馳せる。ご苦労様ですと、感謝する。
もし私なら、津波から逃げられなかったと思う。巨大地震から僅か15分で高台まで、喘息に苦しむ
体では逃げられないからだ。そのように、体調不全で逃げられなかった人、伴侶の一方が体調が
悪く、二人して津波に飲み込まれた人たちもいるだろうと思う。
悔しかっただろうなと、心が痛む。
生きている間に、生かされている間に、もっともっと役に立たなくてはならないと、改めて考えた。