石川遼君は、まだ19歳なのだ。
すでに3年連続1億円以上を稼ぎ、3年間で4億円以上の
賞金を稼いだ。プロ新人からの3年連続も、4億円も過去新記録
である。
自分の19歳のころを振り返ってみて、遼君のすごさが分かる。
とんでもない若者だ。そのプレー内容もすごいが、彼の
インタビューの受け答えに、並々ならぬ才能を感じる。
私たちの若かったことに較べて、今は働かなくなったグータラ
若者が増えている。嘆かわしい現実がある。
それだけに遼君の活躍は、一段と光彩を放っている。
遼君だけではない。昔では考えられなかったような、若者らしく
ない活躍をする若者が多くなってきた。
若者世代のなかで二極分化が進んでいるかのようだ。
とんでもないほどすばらしい若者と、そんでもないほど
怠け者の若者たちに分けることができるのかもしれない。
若者が、どちらの側に入るのかは、その努力の如何で決まる
のだろう。
「努力と言う言葉が嫌い」などと言っている若者には明るい
未来はない。
やはり、努力こそ自分を磨き、引き出すものだからである。
本を読まない若者に未来はないと断言しても良い。
あれだけの発言ができる遼君は、きっと多くの読書をしている
はずだからである。
スポーツでは、練習の多寡が本人の素質を引き出すかどうか
にかかっている。
勉学も、ある時期に死ぬほど頑張らなくては己の才能を引き
出せないものだ。
すばらしい若者たちの大きな努力の結集に励まされている
老体がここにいる。
だが君たちは、まだまだ私の足元にも及ばないよと言ってみたい
自分がそこにはある。