中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

ファーウエイショック来るかどうか?

 世界は中国のファーウエイに注目している。イギリスのメイ首相が
辞職することよりも、ファーウエイの今後がどうなるかのほうが世界経済
にとっては重大だからだ。
 トランプが仕掛けた「ファーウエイショック」が、もし狙い通りになるとすれば
世界経済にリーマンショック以来の影響を与えるのか? まあ、リーマンショック
とは事情が違うので、それはないかもとは思うのだが。
 米中貿易交渉が中国の粘りによって遅々として進まないことに苛立って、
トランプ氏はファーウエイいじめを始めたと思える。 なにしろ次世代の通信機器
のかなめともいえる「5G」の開発においてアメリカは大きく遅れている。通信速度
が100倍にも達すると言われる5Gをファーウエイはすでに完成させているようだ。
 アメリカは友好国に対して「ファーウエイから5Gを導入するな」と呼びかけ、その
根拠として「ファーウエイの5Gはスパイ機器だ」とも言っている。 日本はアメリカの
呼びかけに応えて「ハイハイそうします」といったが、ヨーロッパ各国は5G導入に
前向きの国もある。  思うようにファーウエイの5Gを抑え込むことが出来なくなった
と思ったトランプ氏は、いきなりファーウエイとのすべての取引を中止すると宣言し、
それに乗る形でグーグルがOSであるアンドロイドをファーウエイに使わせないと
決めたから・・・・さあ大変。
 アップルのアイフォーン以外の携帯、スマホはアンドロイドで動いている。
ファーウエイにスマホもアンドロイドが使えなければただの箱になってしまう。ファー
ウエイがP30ライトなどの新製品を発表した翌日に取引中止をやってのけたの
だからたまらない。  早速日本の大手3社は新製品を扱わないと決めてしまった、
文字通りのファーウエイ商品排除ということだ。
 ファーウエイは巨大企業である。 こんなことで突然会社がつぶれるという事態
にはならないだろうが・・すでに販売済みのスマホに対してもグーグルが使えないと
どうなるか??? 消費者がそれでは収まらないだろう。 その矛先はファーウエイ
に対してではなく、トランプ大統領に向けられるはずだ。
 万一・・・・ファーウエイショックなるものが起こったら・・中国の不動産バブルも同時
にはじけてしまうだろう。 そうなると・・日本はもちろん世界中に大波紋が広がる
 トランプ氏は、今後中国との貿易交渉にファーウエイのことも含める予定だと言って
いる。トランプの腹はすでに分かっている中国がどのように応じるのかが注目だ。