中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

他人事ではない「がん」阪神・原口選手も

 「がん」とは無縁だと思っている人もいるが、がんで苦しんでいる人もいる。
がんで無縁だと思っている人は、がんになっても今の医療で簡単に直せると
思い込んでいる人も多い。
 がんは、部位によっても、がんの性質によっても、ステージによっても、個人
それぞれに一言では言えないほど複雑怪奇なものなのだ。
 早期発見だからといって安心はできないし、ステージが進んでいる人でも
生き延びる人もいる。 
 阪神タイガースの原口選手が今日、大腸がんだと公表した。もちろん詳しい
病状は知りようもないが、早期の回復と復活を願ってやまない。
 東大助教授の中川恵一さんと言えば、いろんな(がん啓発書)を書いてきた
かただ。 私も彼の著作で大いに学ばせて頂いた。
 その中川先生が膀胱がんになったと書かれています。ご自分で超音波検査
をして、その画像をスマホで撮って見つけたと・・。
 中川先生がご自分で書かれたものの一部を紹介します。  「日本人男性の
3人に2人が、がんになる時代です。 がんにならない方が少数派で、「がんに
なることも前提にした人生設計が必要」などと書いてきました。 しかし、たばこ
は吸いませんし、運動は毎日行っていて、体重も若い頃のままです。正直、
自分が膀胱がんに罹患するとは思っていませんでした。「なぜ私が」と否認したい
気持ちでした。
 膀胱がんは人口10万人当たり10人程度の発生率で、男女比は3対1と男性に

多く、60歳以降の高齢層に多く見られます。危険因子として確立しているのは

特定の化学物質を除けば喫煙だけ。男性の50%以上、女性の約30%の膀胱

がんは、喫煙のために発生するといわれます。

 非喫煙者の私がこのがんにかかった理由などありません。運が悪かったとしか

いえないと思います。血尿が早期発見のカギになりますが、私の場合、尿潜血は

陰性でした。

 自分自身で行った超音波検査が早期発見につながりましたが、一般の方には

不可能ですし、頻度が低いためがん検診の項目にも含まれません。しかし、自分で
できることはすべて行うべきだという教訓にはなると思います。
  中川先生の場合と違って、私たちの場合は、もっと何かの症状的なもの(尿出血
があるとかの)がないと検査を受けることもなく、がんの発見も遅れてしまいます。
 私は長年の親友を膀胱がんで失っているので、膀胱がんが軽いものだとは思えま
せん。 中川先生のように自分で検査ができるというのは、特例です。
 がんを他人事だと思わないで、自分の異常をどのように見つけることができるかも
早期発見につながるでしょう。