中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

大相撲・一夜にして白鵬が黒鵬になった?

 昨日の大相撲のビデオを何度もみている。きっちり確認したいからだ。
その結果として、白鵬に対する認識が一夜にして変わってしまった。
どうして白鵬は、土俵下で手を挙げ、土俵下に1分以上もとどまり続けたのか。
促されて土俵上に戻ってからも信じられない行動に出た。
行司が勝った嘉風に勝ち名乗りを上げ、弓取りの力士に行司が弓を手渡そう
としている際にも、まだ・・白鵬は土俵上に立ち続けていた。
 嘉風が立ち会いの瞬間に間合いの変化を見せたのだろうが、白鵬は両手を
つき、嘉風に張り手をくらわしているのに、嘉風に押し切られたからと言って
「あれは待っただと思った」からビデオで確認すべきだと・・いうのはおかしい。
 大相撲には、「ものいい」というのがある。勝負審判役が行司軍配に違いを
感じた場合に手を挙げて「ものいい」を合図し、勝負審判役の三人が土俵上で
協議し、ビデオ室の親方の意見を聞きながら判定する。
 土俵下にいる控え力士にも「ものいい」をつける権利があってその意志を
伝えられた勝負審判員は協議しなければならないことになっている。
 昨日のように、勝負をしている力士は「物言い」をつける権利は与えられて
いない。ましてや、勝負が終わってから、勝負判定に不満げに土俵下で1分
以上も立ちつくし、土俵に戻ってからも立ち続けるなんて言うことは、前代未聞
のことだった。
 白鵬は優勝回数、勝数、連続勝数など大相撲階にあっては過去最高の成績を
残している。だからと言って、気儘が許される世界ではない。昨日の態度は
傲慢だと言われても仕方がないだろう。
 ここで気が付いたのは、「日本文化を理解しているかどうか」の問題だということだ。
 外国人と結婚した日本女性の多くが高齢になってから離婚する率が高いのは
「文化の違い」があるようだ。わかり易いのは、「笑いの文化」で、はっきり違いが
出てくるからだと思う。
 どの国にも特有の文化がある。特に大相撲の場合は「国技」にもなっており、
日本文化が色濃く残されているもので、勝負より儀礼が重んじられるものでもある。
 勝数で第1位であっても、日本文化が理解できていなければ、国技のトップとは
言えない。 大相撲協会は最近の諸問題を外部の人を交えて論議を尽くすべき
だと思う。 なにを重んじるのか、じっくり論議してほしい。
 栃の海、若の花(初代)大鵬などの時代に戻せないのだろうか?
 最近のような諸問題発生の原因は、部屋制度であり、親方制度であり、強い力士を
抱えることが金儲けに直結するからだろうと思っている。ハワイやモンゴルなどから
金儲けを目的に引き入れたという経緯がある。国際化などというきれいごとでは
なかったはずだ。 国技というからには、日本文化の徹底が大切であり、スポーツ
と割り切るならば、部屋制度や親方制度、親方株なども全廃すべきだろう。