今年のノーベル平和賞は、サントス・コロンビア大統領に
授与されることになった。
受賞が決まった瞬間・・また間違えたのか! と思ったものだ。
これまで平和賞を受賞した人たちをみれば分かることだるが、
本当の平和に寄与した人って、ほとんどいない。
南米最大の左翼ゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)との和平を
目指すサントス大統領へのノーベル平和賞授与は、あまりにも早すぎる
だろう。
ゲリラ集団との和平が決まりかけているときなのである。
こんな時点でノーベル賞を出せば、ゲリラ集団は和平にそっぽを向く
可能性すらある。
2日の国民投票による否決で大打撃を受けた和平合意は、まだまだ予断を
許さない厳しい状態のままなのだ。
「平和賞」を、なくした方が良いと私は思っている。
ダイナマイトが、戦争に使われるようになった償いの意味で、平和賞が
設けられたかのようだが、その選考には間違いが多すぎるのではないか。