中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

NHK・最期の時をどう決めるか

 今夜のNHK・クローズアップ現代
「最期のときをどう決める 終末期鎮静 めぐる葛藤」
が放送された。
いま、在宅で療養する末期のがん患者に、「終末期鎮静」という新たな
医療が静かに広がっている。
耐えがたい苦痛を取り除くために鎮静剤で意識を落とし、眠ったまま
最期を迎えるというものだ。
最新の調査では、在宅で亡くなったがん患者の7人に1人に行われて
いたことがわかった。
自分の意志で、眠ったまま苦しむことなく死を迎える患者。その一方で、
遺族の中には、「“終末期鎮静”に同意したことで、患者の人生を終わらせて
しまったのではないか」と悩んだり、罪悪感にさいなまれたりする人もいる。
自宅で最期を迎えるがん患者が増える中、終末期の医療はどうあるべきか
を深く考える問題提起である。
 私は、日本がん楽会の会長として多くのがん患者とかかわっている。
微力ながら患者に寄り添って生きている。多くの「がん相談」を無料で行って
いる。誰もが元気に生き続けたいと願っているが、最終的にはどういう死を
迎えるだろうかと言うことにも大いに関心がもたれている。
 毎月開催の「がんサロン」では葬儀のことまで話し合われることもある。
死の直前の問題については、だれもが「無理な延命治療をしないで、安らかに
眠るように逝きたい」と、願っているが、現実的にそれが保証されるものか
どうかが分らないでいる。
 来月のがんサロン(2月10日)では、みんなでこの問題をもう一度話し合って
みようと思う。