欧州では過去に国々が争って多くの戦争を起こしてきた。
そういうことが無いように欧州を統一したいと願った人たちも多く、
念願がかなった。国としての統一こそできなかったが、通貨は
ユーロで統一されたし、国境を超えるたびに検問を受け、通貨を
換金することもなくなった。
欧州は出入り自由な国々でまとめられたが、各国の金融政策が
独自性を出せないという括りがあり、ギリシャなどでは財政困難
が起こり、ギリシャへの財政支援のためにユーロ圏の国々の思惑が
違ってもめている。
ドイツの様な経済大国もあれば弱小国も抱え込んでいるユーロ圏は
何かの拍子に崩れ去ってしまうのではないかと言う懸念さえある。
ユーロに参加しなかった英国は、そういう意味では賢明だったと言える
かもしれない。
今回のテロでは、フランスの隣国のベルギーを拠点としたテロ集団
の犯行だとされている。ベルギーと首都ブリュッセルからパリまでは
電車で1時間半もかからない。パスポートも検問もなく自国同様に
動けるうえにベルギーの方が日常のテロに対する備えが薄いのだから
彼らには絶好の場所だったようだ。
犯人の多くが自国民だったという点でフランスは苦しいことだろう。