在宅酸素を初めて22日になる。
在宅で酸素吸入できるようになり、肺疾患のある人には大きな救いでもある。
街で酸素ボンベを引いている人たちを多く見かけるようになってきたが、
多くはCOPDの患者さんたちだと思う。
私の場合は、喘息もちの上に「肺塞栓症」になったので、在宅酸素を選択
することとなった次第である。
さて・・では、在宅で何時間酸素吸入をすればよいのだろうか。
医師からの指示を守って吸入している患者さんが多いだろが、医師は患者の
日常のことに詳しいわけではない。だから本当は、患者自身がどういう場合に
酸素吸入をするのかを把握しておくべきだと私は考えている。
呼吸が苦しくなったら吸入をするというのは正しくない。なぜならば、苦しくなる
のは、血中酸素が下がってしばらくしてからであり、呼吸が辛くなってからでは
危険なこともあり得るからである。
私の場合は、退院前にパルスオキシメーター(血中酸素及び脈拍計測器)を
購入しておいたので、日々の生活の中で、どういう時にメーター値がどうなるのかを
詳しく計測してきたので、メーターの数値が予測できるようになった。
医療用語では「労作時呼吸困難」と言うが、どういう労作時にどうなるかを知って
おくことが何より大切だと思う。
そして、苦しく感じたときより少し遅れてオキシメーターの数値が下がることも
発見している。だから、苦しく感じたら酸素・・・というのも間違いではないが、
少し違和感がある。
私の場合、日中はゆっくりゆっくり行動で数値が下がらないように心がけ、
夜間に酸素吸入する方法を取っている。
外出時には、用心して携帯酸素を持参するが、歩いていないときは使用しない。
なぜ昼間に酸素吸入をしないのかというと、私の場合は,以前に書いたように
厳しい頭鳴りがあって、酸素吸入をすると、なおさら音が高くるのが辛いからでもある。
オキシメーターをうまく使いこなしながら、酸素吸入をやっているという現状である。
少し早く歩く(病気になる以前の速さ)、階段を上る、坂道を上る・・・あっという間に
オキシメーターは90を切ってしまうから油断できない。
かといって、24時間吸入が良いのかというと、それではストレスが溜まる。