中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

漫才に文句あり

 私は、笑うことが大好きだ。だから、落語や漫才などの番組を楽しみに
している。ところが最近の漫才が面白くない。10組の漫才の内、2,3組が
やっと少し笑える程度で、爆笑することなどほとんどない。
 どうしてこんなにも面白くなくなったのか。やはり吉本の営業方針とお客さんの
質の低下が原因だと思っている。
 若い観客たちは、下手な漫才でも笑っている。どうして笑えるのかわからない。
漫才の終わりかたまで「もうええわ」などの決まり文句になっている。もう少し芸を
磨がけと言いたい。
 与えられたネタを消化しきれないうちに新ネタになるためなのか、漫才作家の
質が悪いのか、話に面白さがない。演じる方にも芸がない。
 下手な芸には拍手もしないで、そっぽを向けばよいのに、今時の若者は、その場に
居合わせた以上は笑わなければならない、拍手しなきゃいけないと思っているの
ではないだろうか。
 その辺の姉ちゃんや、兄ちゃんが喋っている方がずっと面白いこともある。
芸人ともなれば、もっと本物を目指すべきだと思うがいかがだろうか。
 安物芸には厳しい目線もなくては芸人は育たない。何もかもが、甘い世の中に
なっているような気がする。
 次回に落語のことを書くつもりだが、今をときめく桂文枝師匠(大阪落語協会会長・
元、三枝)さんが、客にやじられ、話の途中ですごすごと降りてしまったことがあった。
それほど、お客さんは厳しかった。その時は、そのすぐ後で出てきた笑福亭仁鶴さんが、
三枝さんをやじった酔客を逆手にとって場内を爆笑させ、酔客の方が恥ずかしくなって
立ち去ったという場に私がいた。それほど厳しい中で、三枝さんは成長し、今の文枝
師匠にまでなれたのだと思う。