中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

原子力安全・保安院の責任は?

福島第1原発メルトダウンしたと発表された時、多くの国民が
驚いたのか、そうではなかったのか興味深い。
なぜなら3月12日に、原発管理の最高部署とも言える経済産業省
原子力安全・保安院」が、メルトダウンの可能性があると明言していた
から、私は1号機から3号機までメルトダウンしているに違いないと
考えていた。だからこそ「早く逃げろ!」と書いてきた。
 
 今では、怖ろしい「メルトダウン」が、日常語となって怖れられなく
なったことを恐れる。
メルト(燃料)ダウン(落ちる)という文字通りの言葉だが日本語では
難しく「燃料棒溶融」などと言う。なんでも難しく言い廻せばごまかせると
考える役所独特の言い回しが一杯出てくる。役所だけではなく、どんな
組織でも(労組や宗教団体なども)自分たちだけで分かる用語を使い
たがる。
囲いの中に入ってしまって外部を遮断する。そんな保守的で閉鎖的な
組織が多いものだ。
 記者会見での最初の保安院の担当者は現在とは違う人だった。
印象が悪かったのか、メルトダウンに触れたためか、急に現在の人に
代わってしまった。
あまり威張らないで物静かに説明するが、いつも第三者的な物言いに
徹している。 しかし、保安院は、第三者的に澄ましておられては困る
のだ。原発の安全を確保するために、絶対的な権力を振って来たのは
保安院なのだから。
保安院の責任をもっと強く追及すべきなのに、なぜか風向きがそうなら
ないのはなぜか。
これからそれを見定めたいと思っている。