中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

助成金の審査基準を考える

私はこれまで数えられないほどのグループを作ってきた。
帰国して6年目だが、3年目までに「はりま粒友クラブ」
「日本がん楽会」「先端医療と市民の協働を考えるシンポジウム委員会」
「ひょうごがん患者等連絡会」の4つを立ち上げ、それぞれ会長や委員長を
務めてきた。(その内の2つは辞任している)
 
これまで作ってきたグループの特徴は、社会に役立つものに絞って結成して
来たことだ。
そうして、これは特筆してもよいと思うのは、お役所から助成を受けないでやって
来たことである。
お上(行政)から助成を受けるのは、私の生き方に合わないと勝手に決めている。
だからいつも、なけなしの資金で切り盛りしながら活動を続けている。
その意味で日本がん楽会は、すごい活動をしていると自負している。
 
今回、神戸市に勤める友人から「ぜひ申請してみては」ということなをいただき、
アア・・申請書を作るのが面倒だろうな、などと考えながらも彼の言葉に従って
申請書を作り、提出した。
書類審査が通り、今日は審査員たちにプレゼンすることになった。
プレゼンのために数日前からパワーポイントでスライドを作成した。
プレゼンは、他のグループのように与えられた時間を、立て板に水のように
喋るのではなく、スライドを見せながら分かりやすく説明した。審査員からは
ほとんど質問されなかった。
質問がなかったのは、プレゼンがよかったからか?などと思ったりした。
 
プレゼンが終わってから4時間後に発表があった。
18グループの8番目の得点であった。4番目までのグループが助成を受ける
ことが出来ると言う説明なので、だめだったと言うことになる。
体調の悪い中、午後の全部を費やしたのが無駄になった。
公益性 20点。
計画性 17点。
効果   26点。
先駆性 10点。
将来性 16点。
合計   89点。
10点未満は赤点のようだが、赤点はない。
4番目の得点が101点だったので11点届かない。
 
何より気に食わないのは、公益性である。どうも審査員は「がん」のことが
分からないらしい。苦しむ人たちに接したことがないらしい。
がんに苦しむ人、悩む人がどれだけ多いか。
がんを知らないために間違った医療の選択をする人も多い。
だから、公共性はトップだった「心の病のための絵本作成」より高いものだと
考えている。
がんのことに理解の乏しい審査員に審査を受けても、だめだろうな・・・と思った..
 
えっつ?と思うような企画に200万円も助成がでた。どこに公益性があるのだろう?
少ない予算なのだから、額を下げてもう少し多くの団体に助成すれば効果が上がる
のではないかと思うのだが、いかがなものか。
今後は私のこれまでの信条を守り、独立独歩の姿勢を貫こうと思う。
多くの協力者たちと共にがんばることに意義があるように思うからである。