中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

差別ほど醜いものはない

差別は人間社会だけに在るのか、他の動物にもあるのだろうか。
高等に進化した人間だけに在るのだとすれば、悲しいことである。
差別ほど醜いものはない。なぜなら差別は自分を有利な立場だと
錯覚しているところから起こるからである。
 
放射線汚染区域からの移住者や編入者などに対して、謂われのない
差別が起こっているとして問題化している。
この前にも書いたが、無知ほど恐ろしいものはない。
自分が有利な立場にあると錯覚して、弱者を差別しているつもりだろうが、
差別は無知から生じるものだと言うことを忘れているからだ。
 
放射線を浴びたと言っても、他に被害を及ぼすほど被曝しているわけではない。
放射線をどれぐらい浴びれば身体に影響があるのかを知れば、汚染地域からの
移住者や、編入者に対して差別するはずもないのだが、無知は「見えない」放射線
恐怖を増幅させているのかもしれない。
 
何度も触れているが、子供たちは汚染地域からなるべく離れてほしいと呼び掛けて
いるのは、放射線と言うのは人体に蓄積されて行くからであって、子供の場合は
これからの生涯が長いだけに蓄積を少なくしてほしいと願うからである。
被曝した人の側にいると、こちらも被ばくするほど強烈なものではないのだから、
被災地であり、被爆地になっている福島県の人たちに対して、もっともっとやさしく
接してほしいものだ。
 
原発事故から50キロ圏内に、今後長く住めば、その他の地域の人たちより「がん」に
なる確率が高くなると思われる。
だが・・しかし・・・今でも、日本人の2人に1人ががんに罹っている現実を知っていれば
それほど驚くほどのことでもない。
高齢者になれば、3人に2人は「がん」を覚悟しなければならないのが、がん大国で
ある日本の現実だ。
しかし、若い世代の人に「がん」になってほしくない。だから、なるべく原発から遠ざかって
欲しいと願っている。
無知から人を差別する人にならないようにしていただきたい。