中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

参院選大敗は、だれの責任かを考える

参院選民主党の大敗で終わった。
しかし、これで良いのだろうかと思う。
投票した人たちの、選択基準はどこにあったのだろうか。
民主党のなにが悪く、自民党みんなの党のどこがよかったのだろうか。
最も心配するのは、国民の多くがマスコミ報道に流され揺さぶられているのではないかと言うことだ。
日露戦争に勝利した後、日露戦争の戦後処理に対してマスコミは『世論』と称して政府を罵倒した。
その流れが、日本を軍国主義に発展させ、次第に大東亜戦争(日本では正式にこう言うがアメリカは
太平洋戦争と呼んでいる、大きく第2次世界大戦とも言う)へと向かって行くことになる。
東条英機が悪い、軍国主義者が悪いなどと責任を押し付けてはいるが、戦争に向かわせたのは、
マスコミであり、国民であることを忘れてはならない。
そういう意味では、あの戦争の総括がまだ出来ていないと考えている。
日本では、いつでも誰かに責任を負わせて、自分は知らんぷりをしている場合が多い。
鳩山さんがどんな失敗をしたと言うのか、菅さんが消費税について触れたことが間違いなのか。
鳩山さんは「ぶれている」と批判されてきた。批判したのはマスコミだった。私にはぶれているように
見えなかった。彼には彼の論理があったはずなのに、それをじっくり聴かず、待たずに批判を繰り返した。
菅さんの消費税論議は、今の日本にとって避けて通れない問題である。日本は財政問題としっかり
向き合わなければ、世界の信用を失いかねないところまで来ているのだ。
先進諸国の中で、5%と言う日本の消費税は極端に低い数字だ。イギリスでは近いうちに20%に
するらしい。
この問題を避けて通ることは、自分だけが良ければよいという姿勢であり、日本の将来のことなど
しらんぷり・・という無責任姿勢である。
基地問題を正面から取り上げ、日米安保問題を国民に問うた鳩山さんの姿勢、日本の財政問題
根本から考えようと提案した菅さんの姿勢のどこがいけなかったのだろう。
国民の一人一人が、もっと賢くならなければ、政治家も育たない。
短期政権を繰り返しているうちに、日本は疲弊してしまうことだろう。