中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

タンパク質を考える(27)悪い大腸菌もいる

 一ヶ月ほど前に、アメリカで豚の臓器を人間に移植したというニュースがあった。

結局は二週間度で患者さんはなくなりました。他に術がなく、最後の手段として

試みたのでしょうが、やはりだめだった。 理屈から考えると、ダメなのは初めから

分かっていることで、拒否反応を抑えきることが出来ない限り、豚の臓器を人の

身体が受け入れるはずはありません。

 糖尿病の人は血糖値を下げるインシュリンが必要ですね。だから簡単にインシュリン

をつくることが出来れば、多くの人を救えるし、大金持ちにもなれる。研究者たちが

必死に研究をするのも当然です。

 インシュリンはすい臓で作られるから、以前は豚を何万頭も殺してすい臓を取り出し、インシュリンを集めていた時期があるらしい。 でも、やっぱり人の身体が受け付けなかった。

 今度は、ヒトゲノムの長い紐から、インシュリンをつくるある部分を見つけた。

インシュリンの遺伝子は31番と56番にあることは分かって、切り出すことはできた。 しかし、それだけではどうにもならないらしい。増やさないと、医療には使えないからです。ところが抗生物質でも死なない大腸菌が出てきた。これを悪い大腸菌というらしい。

 人間の側からみると(悪い大腸菌)と言えるだろうが、大腸菌の側から見たら自己防衛なんですよね。 抗生物質で殺されてはたまらないから、DNAを使って自己防衛策で

生き残り策をとるってことですね。

 どの動物でもウイルスでも自己防衛、子孫を残すための対策を次々と生み出す。

善か悪かは、どの目線で見るかによる。 戦争と同じですね。正義とは立場を変えれば

悪でもありますからね。

 正義なんて言うものは無いに等しいものだと思います。

でも、可哀そうなのは実験のために殺されるマウスとかウサギとかではないでしょうか。 その数は膨大なものです。 新型コロナのワクチン製造方法を決めた論文を

つくるためにでも、毎日まいにち、数百匹のマウスが殺されていたのですからね。

可哀そうと言えばかわいそう。

 熊を殺したからと、抗議する人たちは、マウスを実験に使うことには反対して

いませんよね。 自己矛盾ではないでしょうか。

 すべての生物は生きるために、懸命な仕組みの在り方を続けております。

わが家を襲う「カメムシ」も、場合によっては、ガムテープで捕まえる。

その結果は死です。カメムシ一匹に辛い思いをしているのはおかしいのでしょうか。

 

 良い大腸菌と悪い大腸菌があって