中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

待ち遠しかった本が届いた。

 世の中にはいろんな小説があるが、こんなに長い小説は他にはないのでは
ないだろうか。 ページ数が多いとか、文字数が多いとかではなく、1982年の
第1部から完結まで36年間と言うのは凄すぎると言うべきか、言葉もない。
(ご本人は、書き始めたのが34歳の時で、書き終わったのが71歳で37年間
になると書かれている)
 多くの読者から、頻繁に「早く次を書いて下さらないと私の命はありません」と
お手紙をいただいていますと・・と、本の最後に著者の言葉で書かれている。
 わたしたちも、それらの読者たちと同じような気持ちでいたものだ。 次はいつ、
そしてまた・・次はいつ??と待ち続けた。 第8巻には「次号が完結編となります」
と予告されてから待つこと久し。
 やっと完結篇の第九部・が今日届いた。
 この小説は「流転の海・第九部・春の海」 宮本 輝著である。
第1部だけが1990年に森重久弥さん主演で映画化されたことがある。
 宮本輝さんとお父さん、お母さんの物語になっている。フィクションも入っている
だろうが、実話をもとに書かれている。新しいのが出る前に、その前のものを読んで
忘れていた部分を思い出しながら・・読み続けてきたものだ。
 待ち遠しかったが、これを読んだら終わるのかと思うと寂しくなる。大切に読もうと
思っている。