中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

大相撲の改革の問題点とは

 日馬富士の暴力事件があり、貴乃花親方が協会によって
うやむやにされるのを嫌って警察に被害届を出し、その後の
協会からの聞き取りに協力しなかったことで理事解任された。
 貴乃花は以前から協会の改革を訴え続けている。いったい
協会の何が問題なのか。 ここでは古い昔の事件を紹介して
おきたい。
 1932年(私が生まれる2年前という古い話だ)に「春秋園事件
というのが起こった。この事件は、長い相撲協会の中でも最も
大きく重大な問題だった。なぜかと言うと、改革を求め、それができ
なければ新団体を結成するというものだった。
 出羽海部屋の関脇天竜ら32人の力士が、1月場所前に東京・大井の
中華料理店「春秋園」に立てこもった。
天竜事件」とも呼ばれる。天竜らの目的は相撲協会の改革で、
①協会の会計制度確立
②興行時間の確立
③入場料引き下げ
④相撲茶屋の廃止
⑤年寄制度の漸次廃止
⑥養老金制度の確立
⑦地方巡業の抜本的改革
⑧力士の生活安定
⑨余剰人員の整理
⑩力士協会の設立と力士共済制度の確立。
 結果から言えば、 協会の回答は不誠実で、天竜らは脱退して「新興力士団」を結成。
残った力士の一部も天竜らと別の新団体「革新力士団」を旗揚げして事態は泥沼化した。
結局、関取62人中48人が脱退。新興力士団革新力士団は「大日本相撲連盟」を結成し
興行は人気を博した。
 しかし、相撲協会の切り崩し作戦が功を奏して現在につながっている。
改革は今も十分に成し遂げられていないと言えるだろう。
 古い体質を絵に描いたような協会に、寄って集るら連中が病巣まで持ち込んでる。