中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

終末期医療と高齢者医療を考える

今夜(8月1日)のNHK「ニュースウッチ9」の番組案内を見ると
△ 社会保障制度変更、高齢者の医療費負担増も
△ 人生の最期をあなたはどう過ごしますか?終末期医療と
  意思表示
 と書かれていますので、番組が始まる前に先取りして、わたしの
考えを簡単に書いておきたいと思います。
 肝心な点は、本人と家族など周辺の人たちと医療者の問題の3点に
絞られます。
 高齢者自身が、自分に切羽詰った状態が起こった時に、どのような医療を
してもらいたいのかをしっかりと考えておくことが第一の問題です。
そして、本人の考え方を家族などにしっかりと伝えておくことが第二の問題
です。
第三として、医療が「何が何でも生かし続けようと」する体質を改めること
でしょう。
 それぞれの年齢によって考え方も異なってくるでしょうが、万一の事態が
発生した時に、「なにがなんでも生きていたい」のか、人工的なものを付けて
栄養補給などを受けたくないとかの意思決定は70歳を過ぎれば考えて
おくべきでしょう。
万一の時には家族の中でも意見が異なり、治療に影響を与える場合が
ありますから、兄弟姉妹などが普段から高齢者医療について話し合いを
持っておくべきだと思います。
 日本の医療界は、「死は負け」的な考え方を持っている医師が少なくありません。
だから、なにがなんでもいろんなパオプをつないでも生かし続けようとしてしまい
ます。 本人が、そんなことをしてまで生きたくないと思っているにもかかわらず、
医師が生かし続けてしまうのです。
 私は3年前に肺動脈の半分が血栓で詰まった状態になった時に、医師に
私の考え方をしっかりと伝えました。何があっても無理に生かし続けさせないで
欲しいと要望しました。医師は、しっかり要望をお聞きしました・・と、答えてくれ
ました。
 自分の持っている病気や年齢など・・人さまざまです。ですから、ご自分の
状態を把握したうえで、万一の時の医療の受け方を、家族に伝えておきましょう。
それでも・・・万一の時に、本人に確認したら・・やっぱり生きていたい・・という
ようなこともあるようですから、簡単ではないようですが・・。