中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

ひどい!放射能への無知とジョーク

 ニュース
 関西学院大は21日、教育学部の40代男性の外国人非常勤
 講師が東京電力福島第1原発の事故を念頭に、福島県出身の
 女子学生に「放射能を浴びているから電気を消すと光ると思った」と
 発言したとして、講師を減給3カ月の懲戒処分にしたと発表した。
 大学は「差別的発言だった」と認め、講師も来年度以降は契約を
 辞退する意向。
 女子学生は精神的ショックを受け、現在も授業にほとんど出席でき
 ないでいるという。
  このニュースを読んで感じたことは、人々は放射能について無知な
 人が多いということだった。
 以前書いたことがあるが、兵庫県が企画した高校生、大学生への
 がん教育の中で登場した兵庫医大の準教授(当時)が、がん医療の
 話の中で、兵庫県にある粒子線医療センターについて,パワーポイント
 を使って語る中で、モニターに「大型放射光施設 SPring-8」を映し出し、
 「ここで粒子線を作って、医療センターに送り治療している」と説明
 したものだ。
 それに、私は直ぐに立ち上がって、間違いを指摘したが、准教授は
 きょとんとしているし、県の職員は私の発言を遮ったのだった。
 粒子線医療センターとスプリング8は、1キロばかり離れた場所にあるが、
 スプリング8の大型放射光施設と、粒子線の間に何の関係もない。
 放射線というだけで、安易に結びつけた准教授の説明だったのだ。
 このように、医学部準教授ががん医療について大きな勘違いをしている
 ように、多くの人たちは「放射能」「放射線」について、あまりにも無知
 すぎる。
 だからこそ、福島原発のその後にも関心が薄い。
 もう済んだこと・・・・と思っている人がいるかと思えば、いじめに使われたり
 する。
 あの広島・長崎の原子爆弾投下から、広島や長崎の人たちが多くの
 差別を受けてきた。
 あれから70年以上も経つのに、日本人はまだ無知なままなのだ。