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女子学生に「放射能を浴びているから電気を消すと光ると思った」と
発言したとして、講師を減給3カ月の懲戒処分にしたと発表した。
大学は「差別的発言だった」と認め、講師も来年度以降は契約を
辞退する意向。
女子学生は精神的ショックを受け、現在も授業にほとんど出席でき
ないでいるという。
このニュースを読んで感じたことは、人々は放射能について無知な
人が多いということだった。
以前書いたことがあるが、兵庫県が企画した高校生、大学生への
がん教育の中で登場した兵庫医大の準教授(当時)が、がん医療の
話の中で、兵庫県にある粒子線医療センターについて,パワーポイント
を使って語る中で、モニターに「大型放射光施設 SPring-8」を映し出し、
「ここで粒子線を作って、医療センターに送り治療している」と説明
したものだ。
それに、私は直ぐに立ち上がって、間違いを指摘したが、准教授は
きょとんとしているし、県の職員は私の発言を遮ったのだった。
粒子線医療センターとスプリング8は、1キロばかり離れた場所にあるが、
スプリング8の大型放射光施設と、粒子線の間に何の関係もない。
放射線というだけで、安易に結びつけた准教授の説明だったのだ。
このように、医学部準教授ががん医療について大きな勘違いをしている
すぎる。
だからこそ、福島原発のその後にも関心が薄い。
もう済んだこと・・・・と思っている人がいるかと思えば、いじめに使われたり
する。
あの広島・長崎の原子爆弾投下から、広島や長崎の人たちが多くの
差別を受けてきた。
あれから70年以上も経つのに、日本人はまだ無知なままなのだ。