中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

電通 鬼十則を考えてみる

 広告代理店は、とても入社の難しい会社なのだ。
 日本では2社が飛びぬけた存在でもある。
 アメリカのドラマでとても有名な「マッドマン」を知って
 いますか。ご存じなけれな、ぜひぜひ・・借りてきてみて
 ください。毎年のように賞を得てきたドラマです。
 アメリカのある時代を知る上でも、とても参考になります。
 当時、日本がどう見られていたか、ヒラリー・クリントン氏が
 破れなかった「ガラスの天井」の意味も、このドラマによく描かれて
 います。
 さて、過重労働で問題となった世界最大の広告代理店である
電通」には4代目社長吉田秀雄によって1951年につくられた
電通マン」の行動規範とも言える「鬼十則」と呼ばれる言葉が
 あります。
 この中で(1)は、私がいつも語っていることと同じです。
 ある日、一人の教師が私のところに来て、私は与えられた仕事、
 指示された仕事以外ができない人間とわかりましたので、辞めさせて
 くださいというので、理由を聞くと、中学校から日本体育大学まで
 柔道をやってきて、指示されたことばかりやってきたので、自分で
 考えて行動する能力が足りないように思います・・と言うことだった。
 支持されないと動けないような人ばかり雇っていると、小さな企業は
 やっていけないだろう。
 そういう点で、この(1)は、納得だ。(8)(9)の全部ではないが
 納得できる。
  そのほかの項目は、さすがに電通ならではと思うが、私ならやって
 いけない。
 ただし・・電通の給料は凄いのです。びっくりするほどなんです。
 文句を言う人は、辞めていけばいいと思いますが、ほかの企業では
 所得ががくんと落ちるでしょうね。
 高額所得を得ようとすれば、きびしいものだということになります。
1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。