昨日の「高齢者運転の問題視より、運転免許制度の改正を」という
記事に次のようなコメントをいただきましたので、もう一度
この問題を書きたいと思います。
「厳しいかもしれませんが、これだけ高齢者による事故が
増えると、免許の年齢制限が必要かも。
かわりに交通の代替手段の充実も必要かと」
貴重なコメントを下さり感謝しています。
高齢者の交通事故が大きく取り上げられていますが、これも世相を
反映しているのでしょう。
しかし、マスコミの取り上げ方の方向性が間違っていると、私は考えて
います。
免許制度の見直しがないと、この傾向は続きます。
高齢者は、団塊の世代の高齢化でますます増えるのですから。
因みに、免許の年齢制限を設けている国などありません。
トランプ氏でも、それはできないでしょう。人権の重要な部分ですから。
それより、昨日も書きましたが、更新の際の実技運転で、とてもじゃないが、
運転をさせてはいけないと思えるような人たちに、どうして免許を与える
のでしょう。
一つの例を書いておきましょう。
日本では、いったん医師免許を受けると、どんなに高齢になっても
医師を続けられます。
アメリカでは、州によって違いはありますが、専門医は3年毎にテストを
受けて免許の更新をしなければならない。新しい知識を得ていないと
更新されません。
日本の場合の高齢化は世界的にもまれにみる早さなのですから、
免許更新に際しては、最初の取得時ほど厳しくはなくとも、一定の
法規テストと、技能テストを実施することで、ふるい落とせます。
見ただけでも分かるほどのひどい運転をする「問題高齢者」を
現在では100%更新が認められています。
来年から少し厳しくなると言っても、それに該当する人は、現在の
制度より数パーセントほどがチャックを受ける程度になるでしょう。
なるほどと思える、免許制度改革ができない背景が問題なのです。