中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

人はミスを起こすもの・それを防ぐ方法が大切なのだ

 柳田邦男さんは、ずっと以前から、人はミスをするもの、だからこそ
 それをどう防ぐことができるか・・と問い続けてこられている。
 航空機事故も、原発事故も、列車事故も人間のミスが原因で起こる場合が
 多いもの。(柳田さんは原発事故調査委員でもある)
 原発も「安全神話」などなかった。世界で最初の重大事故となった。
 日航の航空機事故は、世界で最も大きな事故だった。
 JR・尼崎の近くで起こったあの電車事故を忘れる人はいないだろう。
 どれもこれも「人災」なのだ。
 昨日、京浜東北線で起こった停電事故は、人身事故にはならなかったが、
 多くの人々に大きな迷惑をかけた事故だった。
 私が、あの電車に乗っていれば多分倒れていたと思う。
 今回の架線切れ事故の原因が明らかになって唖然としている
 当然のことだが、線路と架線には高圧電流が流れている。
 二つの変電所から送られる電流を区分する「エアセクション」という
 区間があるそうだ。
 この「エアセクション」から発進すると過大な電流が流れ、強い火花が起こり
 架線を切断してしまう恐れがあるので、このエリアでの停車が禁止されている
 らしい。
 列車自動制御装置(ATC)に従えばこの地点内で止まることはないが、
 前の電車が桜木町駅に停止しているのを目視した運転士が、ATC作動前に
 ブレーキをかけて電車を止め、再発進した際に火花が出て架線切断したらしい。
 問題はここからだ。運転士はこの区間にエアセクションがあることを知らず、
 停車禁止を示す標識などもなかったという。
 同社は再発防止のため、停車禁止を再徹底するらしいが、事故が起こって
 からではなく、どうして事前対処ができなかったのかが問題ではないか。
 このような重大事故が起こることが予測されているにもかかわらず、運転手への
 教育も、標識すらなかったという事実を重く受け止めるべきだと思う。